この時期珍しい二重の虹。矢野バラ園の井戸水温度のお話。

こんにちは。矢野バラ園です。

だんだん寒さが厳しくなってきました。都城市は盆地なので、夏は暑くて冬は寒い厳しい土地です(笑)。

バラは、通年で採花するためには比較的温かい環境で育てる必要があります。そのため、できるだけハウス内の温度は下げたくないし、いきなり冷たい水を散布してしまったりするのは避けたいところです。

通常は、冷たい水を溜めておき、常温になったものを散布したりします。しかし、当園はそれほど過敏に管理すること無く散布しています。

理由は簡単で、使っている井戸水が温かいから。具体的にどれくらいの温度なのか、調べてみました。

井戸水を溜めておく水槽の温度を測ると…。

貯水槽に温度計を浸けて、図ってみます。すると…。

20℃です!

なんと20℃です!温かいですね!

この水であれば、すぐにバラさんたちに散布しても問題なさそうです。むしろ、この時期に都城市は10度を切ったりしますので、溜めておくほうが、水温が下がってしまいそうです。

20度はバラさんたちへのストレスも少ない、良い温度だと思います。

二重の虹!その1
二重の虹!その2

水が温かい影響もあるのでしょうか?先週日曜日(12月1日)には二重の虹がでていました。

季節を表す七十二候では、少し時期がずれますが、11月末(11/22~11/26)は虹蔵不見(にじかくれてみえず)という時期です。 曇り空が多くなり、陽射しが弱まり、虹を見ることが少なくなるそんな時期なのに、二重の虹が見れたのはすごく珍しいことだったと思います。

ラッキーなのか、異常気象の現れなのか…。難しいところですが、とりあえずとても綺麗で感動したのは確かです。自然は美しい。

第五十七候「金盞香 (きんせんかさく)」 11/17~11/21頃

ゴールドラッシュ

こんにちは。矢野バラ園です。

冷え込み始めてきましたね。週末には二十四節季も立冬から小雪に変わります。寒いはずです。

七十二候は立冬の末候に変わり、 第五十七候「金盞香(きんせんかさく)」となります。ちなみにここで言うキンセンカとは、キク科のいわゆるキンセンカではなく、ヒガンバナ科(別体系ではユリ科)の「水仙(スイセン)」になります。

白い花びらの真ん中に黄色の冠のような副花冠をもつ姿はご覧になったことがあるのではないでしょうか。この時期は、水仙の花が咲き、芳しい香りを放つ頃ということですね。

水仙の花。鮮やかです。
これはキンセンカ。七十二候「金盞香」のキンセンカはこちらではない。

水仙の開花時期は11月半ばから3月頃。雪の斜面などに、白や黄色などの可憐な花を咲かせることから「雪中花」という別名もあります。

冬の厳しい寒さの中でもすっと立ち上がって咲く姿は、楚々とした美しさがありますが、毒性を持つなど、尖った一面もあります。

そういえば、水仙は「ナルシスト」の語源ってしっていました?

水仙の学名「ナルキッソス」はギリシャ神話から命名されています。 泉に映った自分の姿に恋焦がれ、見続けていたら1本の花になってしまったという少年の名前から名付けられたそうです。

ナルシストと聞くと近寄りがたい印象を持ちそうですが(笑)、水仙の花であれば、もっと近寄って楽しみたいものです。

キンセンカ、水仙ではありませんが、当園でも黄色のお花をご準備しています。

ゴールドラッシュのアップ。鮮やか。
花束のゴールドラッシュもいいですよ!

写真は黄色のバラ「ゴールドラッシュ」です。鮮やかな黄色です!

寒くなり、首を縮めて歩きたくなるこの時期ですが、ゴールドラッシュで気分は明るく、心は暖かく過ごしてみてはいかがでしょうか!

ガラス温室の洗浄。一方その頃お隣の畑では…

ガラス洗浄の様子

こんにちは。矢野バラ園です。

先日も話題にさせて頂きましたが、この時期はハウスの 洗浄で大忙しです!

今回はガラス温室の東側の洗浄風景をお届けします。

上の2枚は洗浄前の様子です。

これを…磨きます!

そうすると、汚れの下からピカピカのガラスが現れます!

下部2枚だけですが、きれいになりました!コツコツと洗浄して行きますよ!

さて、洗浄中の隣の畑では、サツマイモの収穫を行っていました。都城市が誇る焼酎「霧島」の原料となるサツマイモです。

動画は収穫機による収穫の様子。収穫機に乗せていただいちゃいました(笑)。どんどん収穫されていきます。

これが焼酎になり、全国、全世界で飲まれているのですね。ここのサツマイモが元になったお酒はどこで飲まれるのか、考えるとワクワクしますね。