七十二候:橘始黄(たちばなはじめてきばむ)

こんにちは。矢野バラ園です。

みかんの美味しい時期になってきました。コタツでみかん、冬の風物詩ですね。

12/2~12/6頃は、七十二候で「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」とされています。

ここで言う「橘」とは、柑橘のことを広く指しています。柑橘類は古くから日本に自生していて、常緑植物であることから「永遠」を感じ取り、不老不死の実だといわれていたようです。

「胡麻油」さんによる「写真AC」からの写真です。

この時期の旬のものは、上にもでてきた「みかん」や蟹、ホウレンソウがあげられます。言われてみれば、冬は蟹の時期ですし、この時期のホウレンソウは味が濃いような…。旬のみかんは、ビタミンCが豊富で、風邪予防にも役立ちそうです。

古来の言い伝えは、経験に基づいた最良の教科書ですね。

また、柑橘の色である、黄色~オレンジは暖色ですよね。観ていると気持ちが暖かくなります。

上の写真はゴールドラッシュです。オレンジまで赤みがかっていませんが、とても深い黄色で、鮮やかです。じんわりと温かい気分にさせてくれませんか?

みかんやゆずのような食べる黄色も良いですが、黄色のバラの様に、目から暖かくしてくれるお花はいかがでしょう?

第五十七候「金盞香 (きんせんかさく)」 11/17~11/21頃

ゴールドラッシュ

こんにちは。矢野バラ園です。

冷え込み始めてきましたね。週末には二十四節季も立冬から小雪に変わります。寒いはずです。

七十二候は立冬の末候に変わり、 第五十七候「金盞香(きんせんかさく)」となります。ちなみにここで言うキンセンカとは、キク科のいわゆるキンセンカではなく、ヒガンバナ科(別体系ではユリ科)の「水仙(スイセン)」になります。

白い花びらの真ん中に黄色の冠のような副花冠をもつ姿はご覧になったことがあるのではないでしょうか。この時期は、水仙の花が咲き、芳しい香りを放つ頃ということですね。

水仙の花。鮮やかです。
これはキンセンカ。七十二候「金盞香」のキンセンカはこちらではない。

水仙の開花時期は11月半ばから3月頃。雪の斜面などに、白や黄色などの可憐な花を咲かせることから「雪中花」という別名もあります。

冬の厳しい寒さの中でもすっと立ち上がって咲く姿は、楚々とした美しさがありますが、毒性を持つなど、尖った一面もあります。

そういえば、水仙は「ナルシスト」の語源ってしっていました?

水仙の学名「ナルキッソス」はギリシャ神話から命名されています。 泉に映った自分の姿に恋焦がれ、見続けていたら1本の花になってしまったという少年の名前から名付けられたそうです。

ナルシストと聞くと近寄りがたい印象を持ちそうですが(笑)、水仙の花であれば、もっと近寄って楽しみたいものです。

キンセンカ、水仙ではありませんが、当園でも黄色のお花をご準備しています。

ゴールドラッシュのアップ。鮮やか。
花束のゴールドラッシュもいいですよ!

写真は黄色のバラ「ゴールドラッシュ」です。鮮やかな黄色です!

寒くなり、首を縮めて歩きたくなるこの時期ですが、ゴールドラッシュで気分は明るく、心は暖かく過ごしてみてはいかがでしょうか!

初霜観測!

こんにちは。矢野バラ園です。

今朝は冷え込みましたね!盆地の都城は、南国九州にしては冷え込む地域です。

何と今日は今年初霜を観測しましたよ!

気温は2度!
お隣の畑は幻想的。
土壌の表面は真っ白
植物たちにも霜が。
霜にも負けず、頑張れ!

最低気温は2度まで下がっていますね。

お隣の畑はうっすらと白くなっています。土手の植物たちも薄化粧。

二十四節気では、11/7~11/21の間は「立冬」です。また、七十二候では11/12~11/16の間が「地始凍(ちはじめてこおる)」となっています。

夜間の冷え込みが厳しくなり、冬になったと肌で感じられる時節。地面の土が固く凍りつき始めるのもこの時期とされています。

季語の世界でも、この時期は「海凍る」「川凍る」「滝凍る」、そして「月こおる」などなど、「こおる」がたくさん使われる時期です。霜が降りるのも納得です。

ちなみに、この時期の旬のものは、牡蠣、銀杏、柿です。「カキ」が2つもあります。

旬のものを食べて、これから来る寒さに負けないようにしましょうね!