納豆菌米糠ぼかし

当園で肥料(兼 土壌改良材)として用いている米糠ぼかしには、納豆を用いて一工夫しています。

納豆菌で米糠を発酵させることで、米糠の栄養分の塊を分解し、植物が吸収しやすい効果的な肥料となります。

また、植物だけでなく土壌に住む微生物の栄養分となり、栽培土壌の改良に貢献します。

このページでは、納豆菌米糠ぼかしの「作り方」と「発酵の様子」を紹介させていただきます。

 

作り方

まずは使用する材料と道具の紹介です。IMG_2452

  • 米糠15kg
  • 水4L
  • 納豆1パック
  • 地温計

具体的な作り方を説明します。

桶に米糠を入れ、約3Lの水を加えて良く混ぜます。時間にして10分は撹拌します。

混ぜていくと、米糠と水が馴染みます。

残りの水で納豆を軽くとかし、米糠に混ぜていきます。こちらの撹拌は3分ぐらいでいいでしょう。

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このあとは発酵作業に入るので、1日目の作業はここまでになります。

地温計をさし、桶に布をかけて待ちます。

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地温計を指しているのは、発酵中の温度の上昇を確認するためです。

納豆菌による発酵は熱を伴い、また発酵熱が高いほど効果的な発酵となります。

ちなみに納豆を混ぜ込んだ直後の米糠は30℃でした。

それでは、納豆を混ぜ込んだ後の1週間を追って、発酵の様子をみてみましょう。

 

発酵開始から12時間後

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色が変わってきているのが写真から伝わるでしょうか?

米糠の温度は40℃に上がっていました。

順調に発酵中です!

 

発酵開始から1日経過

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発酵温度は53℃まで上昇しました!

順調に発酵中です。

 

発酵中は1日に1回酸素を行き渡らせるために撹拌します。

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桶を2つ用意して、米糠ぼかしを2回ほど入れ替えると簡単に出来ます。

発酵温度が53℃にもなると手を入れられませんので、この方法がベストです(笑)

 

発酵開始から2日経過

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発酵温度は52℃です。

まだまだ絶賛発酵中です!

少しお味噌の様な香りが漂い始めてきました。

 

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そして、上の写真は2回めの撹拌してから3時間後の温度です。

56℃まで上がっています。撹拌することで、発酵に必要な酸素が行き渡るため、温度が上昇します。

 

発酵開始から3日経過

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3日目の段階で、57.5℃まで上昇しました!

桶の中は灼熱です!

温度が変わらなくなってきましたので、今ぐらいが発酵のスピードはピークでしょうか。

もうしばらく発酵を続けます。

 

発酵開始から4日経過

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58℃!!!!!

まだ上がっているみたいですね!

発酵期間は、夏場で5日〜1週間ほど。冬場だと1週間〜10日かかります。

 

発酵開始から5日経過

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発酵温度は53℃です。

少し下がり始めたでしょうか。

発酵が終わりに近づいているようです。

 

発酵開始から7日経過

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納豆菌米ぬかボカシの発酵温度は50℃まで下がってきました。

お味噌のような香りが漂っています。

ここまででの発酵処理で、納豆菌米糠ぼかしはほぼ完成です。

温度が安定してきたら、株間に撒いて使用します。

 

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